「パパ」って呼び方は照れる時代だったのさ・・・・・・の巻き
2008年2月28日(木)
いきなりだけど、先日、電車の中での、お母さんと男の子のお話し。(聞き耳たてる)
男子「あの問題、勘違いした・・・出来なかった」
母「あんたおっちょこちょいなんだから・・・」
男子「僕ってパパに似たのかな」
というのが聞こえてきた・・。おおお。
男の子はまだちょっと幼い感じだし、中学生ってかんじだったかな・・・。
「パパに似て〜・・・」
まてよ〜この展開・・・。デジャブ?・・・。これ、どっかで聞いたなぁ。(笑)
思い出したのは、昔の自分の高校受験の事。
坂田家一家、旭川から札幌への春の引っ越しが決まっていての高校受験でした。
受験を控えても札幌の高校の情報はあまりなく、今でこそ1時半の
札幌〜旭川間ですが、あの頃は電車(僕らは汽車と言っていたし、実際汽車だしな)で
4時間くらいはかかってた記憶あり。もの凄い距離に感じていた。なんせまだ中学生。
札幌の人口は、旭川の約4倍の大都会。(当時)
家族の引っ越しは決定していて、もし僕が札幌の高校に受からなかったら
どうなるんだろう・・・。私一人、旭川に居残りかぁ????
結構なプレッシャーだった記憶あります。
(慣れ親しんだ中学の友達がいるからそれでもいいかもとも思ったが・・・そうも行かんしね)
試験前日、母と旭川より汽車で出発。
春から住む予定の札幌の借家に一泊して、私、地図を見つつ目指す受験高校へ・・。
札幌の市電に乗ると言うのがこれまた初めての経験でめちゃめちゃ緊張。
握りしめた切符が汗でしっとりふやけました。(当時は切符が固めの紙でできてたっけ)
(まだスイカとかパスモとか、電車のチャージカードはないしな。あたりまえじゃい!!)
そんなこんなでその日なんとか無事に受験が終わって、帰りの市電に乗った時だった、隣の母子の衝撃の会話を聞いたのだった。
男子「あの問題、勘違いした・・・出来なかった」
母「あんたおっちょこちょいなんだから」
男子「俺、パパに似たんだべか」
こ、これが、ものすごくショックだったのです。パパぁ????
『な、なんだってぇ。だ、男子で父さんのことをパパっていう子が本当にいるんかい・・。
うわあ。パパっ言い方はアメリカのテレビドラマで言うんじゃないんかい。
こりゃ〜札幌って、よ〜っぽど大都会なんだわ。アメリカみたい。な、なんか、かなわんかもな』そう思った次第。(当時、私の周りの男子で父親を「パパ」と呼ぶ友達はもちろんいなかった。だって私の父は、パパじゃないからね。(?)ま〜ったくありえねえイメージだしな。笑。)
受験終わりで緊張感が解かれ、新しい世界が怒濤のように押し寄せ、なんでも吸収するスポンジ状態の自分に、その札幌の都会っ子男子の何げない言葉、「パパ」がやけに耳に残ったことだった。
しかし、後日、無事札幌の高校に入学したが、父親を「パパ」と呼ぶなどという友達
はやっぱり周りにはどうもいなかったようだが・・。
(いやぁ実際の家庭では知らんよ〜。見てないからね。別にパパと呼んでもいいけどぉ。笑)
高3の時、男子で「パパがね〜」と言ってるやつがいたなぁ。もちろん、ちょっとした愛を込めつつふざけてだけどね。でもあれ、けっこう好きだったんだ。
なんせあいつのギャップがすごかった。あいつイガグリ頭の柔道部主将だったしな。
そう言えば、昔、テレビドラマで「パパと呼ばないで」ってあったなぁ・・・。
ちゃんと見てなかったけど・・。石立なんとかさん・・。
え?亡くなったの?あらぁ・・・。
私は娘からは「パパ」と呼ばれている。(きゃ〜〜〜!)
「お父さん」というイメージはぜんぜんないそうです。
ほほ〜〜。どうよ。これっていいのか?
ダディよりゃいいか。(笑)
ではまた。
写真語る・・・。
パパだぁ?フン知らんな。ミーは孤独に生きるんじゃい。
野良の誇りがあるんじゃい。ロンリーキャットと人は呼ぶぜ。